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2010年8月23日 (月)

Birds Attack! の制作を振り返るの巻

"Birds Attack!"の制作について
ちょっと振り返ってみたけど、
やっぱりダラダラと長くなってしまった…。
ほぼ自分が思い返す為の日記なので
お暇な方どうぞ。

STOMPIN' BIRDの3年振りになるアルバム。
フルアルバムとしては6年振り!
なんて事になってますが、
元々ミニアルバムだとかフルアルバムだとか
あまりこだわってなかったりする。

僕らのライヴの持ち時間は
自分達のツアーとかイベントとか2マンとかでは長めだけど、
ほとんどのライヴが30分位な訳です。
曲数で言うと10曲ちょい。

そんな中、ドドーンとアルバムを出して
10曲とか15曲とか急に新曲が増えると
リリースしておきながらライヴで日の目を見ない新曲が
どうしても出てくるんです。
それが淋しくてね。

いきなり全曲新曲でライヴってのも何だか微妙だし、
だからここ数年はライヴで程よく足せる、
7~8曲ずつのリリースでした。

でも、1枚のアルバムとして聴きごたえのある作品を
そろそろ作っても良いのかなと。
「次はフルアルバムなんでしょ?」って声が
お客さんだけじゃなくて、友人からも高まりつつあったし。

そんなこんなで
メンバー内で「そろそろアルバム作りますか!しかも10曲以上で!」
って雰囲気になったのが
前作"Usual Day"発売から1年半ほど経った頃。
遅い。明らかに遅いw

きっと世のバンドは1作品リリースして
ツアーが終わったか終わる前位には「レーベルの人」から
「次の作品はいつ頃にしますか〜」
なんて話を持ちかけられるのだろうが、
その舵取りをする「レーベルの人」が…

「俺」だからな…。自分に甘い事でお馴染みの。

しかしそんなストンピンバードもやっと重い腰をあげ、
新曲制作に着手。
今回は、6年前の"Just Make It"制作時の反省を生かし、

「一度に10曲以上もレコーディングしたら訳わからなくなる」

「締切りというプレッシャーに負けると妥協しかねない」

という自分達のキャパとメンタルのショボさを踏まえ、
レコーディングを2度に分けるという方法に決定。

いや、2度に分けて録った雰囲気の違う曲が混ざる事で
途中で飽きないアルバムなるんじゃ無いかっていう
マジメな考えもちゃんとあるんだけどね。

今回も、昔から僕らの音響をやってくれているAxSxOという
現在は新代田FEVERに籍をおく、
ハイパーB型音響エンジニアにオファー。

そしていわゆるレコーディングスタジオは使わず、
空いた日のライヴハウスを借りたり、
いつも使ってる練習スタジオで録ったり、

…俺ん家で録ったり。

お前ん家って何だよ!ってツッコミが聞こえてきますが、
決してショボい訳でも手抜きな訳でもなく、(家はショボいが)
ちゃんと、アルバムを聴いて頂ければ解るとおりの
クオリティで仕上がっております。

細かく説明すると、
パート(主にベース)によっては「ライン録り」という
電源さえ確保出来ればどこでも録音できる部分だけ、
(厳密にはノイズとか酷い場所では録れないだろうけど)
場所代ゼロの「俺ん家」で録りました。

個人的にはそこらの公園で録って伝説にしたかったけどね。
(その様子をブログにアップしたかっただけ説)

そんなこんなで昨年秋〜冬には6曲が録り終わり、
「さ〜、残りの曲作るか〜」と思いながら
やっぱり数週間、数ヶ月が過ぎていった。

そしてある日送られて来たエンジニアAxSxOからの
「後半はやく録ろうぜ〜」のメールで
そうだよね。まだ半分しか終わってないよね。と我に返る。
エンジニアにケツを叩かれるって
どんだけだらしねえんだw

既に録った6曲に「勢いまかせ」な曲が
少なかった気がしながら作曲してたので、
自然と後半6曲はイケイケな曲が多めに。

そして前半と同じ形でレコーディング。
割とすんなりと録り進め、
今回もコーラス部隊にHOTSQUALLを勝手に任命。
毎回快く参加してくれて嬉しい。
dustboxからジョージ(Ba)も駆けつけてくれた。

皆で「半端ね〜!」「アガる〜!」なんて
楽しくコーラス録りをしていたのだが、
ヤスの曲"Fake Slap"のコーラス
「FUCK YOU!」がどうしても
「ワッチャオ!」に聴こえてしまう謎の事件が発生し、
原因究明の為に難航。

普通に「FUCK YOU!」って叫ぶだけなのに
なんでこんな事でハマってんの?
と思ってた俺が試しに1人で録ってみたら
人一倍「ワッチャオ」だった件。
穴があったら入りたいってこういう事か!

それも何とか解決して全ての録音作業が終了。
あとはAxSxOが録った音を整えて整えて整えて…
遂に出来上がり。

こうしてアルバム"Birds Attack!"は出来上がった。
非常に地味に、特にカッコいいエピソードも無く。

しかしこうして生活に密着した形でレコーディングした事によって、
とてもストンピンバードらしいアルバムになった。

ストンピンバードらしいって何だ?って言われたら
それも良く解んないけど、
ちょっと大げさに言うと、
俺らにしか作れないであろうアルバムになった。
それはとても嬉しい事だ。
どっかで聴いた事あるっぽいアルバムを作っても意味無いしね。


そしてこれから、この12曲を
ライヴハウスでお客さんと一緒に育ててゆく。
どんな感じに育つのだろうか。
そういう意味ではまだアルバム"Birds Attack!"は
完成していないのかも知れない。


な〜んつって!
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(↑照れかくし過ぎ)

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